世界自然遺産で2030年までにしたい30のこと
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012NPO法人 白神ネイチャー協会http://www.shirakami.or.jp/~asna/藤里町 https://www.town.fujisato.akita.jp/羊毛ハウスちくちく https://wool-store-37.business.site/THE 世界遺産サウナhttps://activityjapan.com/publish/plan/44152?plan-recent 秋田県側白神山地の麓、藤里町では、川辺にテントサウナを設置する企画が進んでいる。サウナでほてった身体は、白神山地から流れ込む川に入ってクールダウン。いわゆる「整う」状態を体験でき、新しいスタイルとして注目されている。 サウナのロウリュには、町内に研究所を構える化粧品会社から素材提供された地元産のヨモギ、および、白神山地周辺の山で採集されるクロモジで作られたアロマ水を使用し、香りも楽しめる。 頭部への熱を遮り、髪を乾燥から守るサウナハットも注目だ。町内のお母さんたちが丹精込めて製作している。町内の放牧場で飼育されている羊毛を使用したオールハンドメイドで、多彩なデザインが揃っている。 秋田県八峰町は、民謡にも登場する「ハタハタ」で知られ、沿岸漁業が盛んな地域だ。そして白神山地のブナの森から供給される良質な水は、魚類が産卵・ふ化するための藻場“海の森”の再生に重要な役割を果たしている。 世界自然遺産区域に隣接する真瀬沢の造林地は、元来ブナ林であった場所だ。現在はブナの森づくりのため、地元でブナの実を採取し、育てた苗木を植樹するという取り組みを進めている。 毎年10月に植樹が行われるが、一般の人も参加が可能だ。森を復元することは海の復元にもつながり、沿岸生態系の多様性を広げることが期待されている。新スタイル・白神山麓の川辺でサウナ。“海の森”を思い、ブナの植樹に参加する。09301030

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