世界自然遺産で2030年までにしたい30のこと
17/28

Don’t ListToしないことリスト30 things to do by 2030 in Japan’s Natural World Heritage Sites017外来生物を持ち込まない。靴や衣服などに付着した植物の種子や土はきれいに取り除く景観や野生動物に影響を及ぼすためゴミは絶対に捨てない歩道をはずれて歩かないムニンアオガンピなどの植物は採らない、持ち帰らない動物を驚かせたり、追い立てたりしない。動物の生息地では大声を出さない。動物への気配りを忘れない全島キャンプ禁止となっているので、キャンプはしない小笠原村観光協会 https://www.ogasawaramura.com/一般社団法人 東京諸島観光連盟 小笠原村観光局 https://www.visitogasawara.com/ 小笠原に数あるナイトツアーでは、集落に比較的近い森に群生するヤコウタケ(夜光茸)の人気も高い。島では「グリーンペペ」と呼ばれ、昔のおまじないがその名前の由来とされる。日中は白色に近い灰色だが、夜間はヒスピジンという物質とヤコウタケの酵素が反応して発光する。世界で確認されている光るキノコ約70種の中でもグリーンペペの照度はトップクラスで、夜光塗料が塗られた時計の文字盤より明るい。淡いエメラルド色に光るグリーンペペは神秘的な美しさだ。適度な湿度を好み、4~11月の特に雨上がりの夜に見られやすい。 父島・母島は第二次世界大戦時に全島が要塞化された。今も島内の至る所にその戦跡が遺るフィールドを歩くことで、自然だけでなく歴史や平和についても学べるのは小笠原ならではだ。代表的なのが「ハートロック」を目指すトレッキングツアー。海側から見るとハート形を描く絶壁になっていることからハートロックと名付けられた巨岩の最頂部を目指す。亜熱帯の森の多いガジュマルの樹々を抜け、固有の動植物や軍用車の残骸を観ながら約2.5時間進むと、海抜約300mの頂上に到着。青空とボニンブルーの海がつくる360度のパノラマは圧巻だ。冬~春にはザトウクジラを遠望できることも。光るキノコと出会う。 絶景を目指してトレッキングする。17301830

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る