世界自然遺産で2030年までにしたい30のこと
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30 things to do by 2030 in Japan’s Natural World Heritage Sites019屋久島レクリエーションの森保護管理協議会https://y-rekumori.com/杉の舎(すぎのや)本店https://suginoyas.com/ 映画『もののけ姫』のイメージの源となったといわれる「白谷雲水峡」。標高600~1,050mに位置する自然休養林で、白谷川の清流を中心にハイキングコースがある。「苔むす森」は入口から約1時間、太鼓岩の1km手前。屋久島の苔は約650種に及ぶという。辺り一面緑の中に佇んで、異世界に迷い込んだ感覚を味わいたい。 往復で約2時間、トレッキングシューズなど登山の準備が必要。弥生杉コースならば約1時間、スニーカーでもOK。距離は短くとも、こちらも無数の苔が広がり、森の美しさを存分に体感できる。入場の際は森林環境整備推進協力金に協力を(高校生以上500円)。 樹齢1,000年以上の杉を屋久杉という。長い時をかけて成長したぶん年輪が密で樹脂が多く、独特の香りを持つ。害虫に強く腐りにくいという特徴もある。現在屋久杉の伐採は禁止のため、使われるのは土どまいぼく埋木(江戸時代に切り出された木の切り株)という貴重な木材だ。 「杉の舎」では、他の樹種では捨てられてしまうような部分(土埋木)を使用しての箸作り体験ができる。ナタで一膳のサイズに割った状態で乾燥させたものを、ノミで削り、艶が出るまで磨いて完成。自分で削った箸は少々癖のある使い勝手かもしれないが、ご飯はきっと美味しいことだろう。「苔むす森」を歩く。屋久杉で「マイ箸」をつくる。19302030

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