世界自然遺産で2030年までにしたい30のこと
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30 things to do by 2030 in Japan’s Natural World Heritage Sites007NPO法人 知床斜里町観光協会https://www.shiretoko.asia/知床五湖フィールドハウスhttps://www.goko.go.jp/ 知床・斜里町はサケ類の漁獲量日本一を誇る。また、サケはヒグマとならび、知床の生態系の中心的存在で、世界自然遺産に登録された重要な構成要素でもある。 ウトロ漁港の屋上には、「ウトロ鮭テラス」という無料見学スペースが整備され、サケ、スケソウダラ、カラフトマスなどの水揚げ作業を真上から見ることができる。 特に秋の午前中(7時~10時頃)は、船倉から大きなサケが大量に水揚げされ、クレーンで陸に移される光景は迫力満点だ。力強く跳ねるサケの姿に、知床の海の豊かさを実感できる。見学スペースには知床のサケ漁に関する解説も掲示されている。 知床五湖は、原生林の中にたたずむ5つの湖で、神秘的な雰囲気に包まれている。2011年に利用調整地区制度が導入され、高架木道または地上遊歩道を選び、指定のルートで湖めぐりができる。 高架木道は一湖とつながる往復40分の木道で、無料で散策可能。車いすやベビーカーでも眺望が楽しめるバリアフリー構造となっている。 地上遊歩道(一湖~五湖)は、原生の自然を存分に体験できるように有料かつレクチャー受講が必須で、夏のヒグマ活動期はガイドツアーの参加が義務付けられている。最近は植生が回復傾向にあり、ネムロコウホネなど希少な植物が見られることもある。知床生態系の要・サケの水揚げを見る。神秘的な知床五湖をぐるりとめぐる。01300230

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