スペシャルムービー

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NATURE

自然と共に暮らす人々と考える、
持続的な関係性

Back to NATURE ムービー全編

次世代に受け継ぐべき世界自然遺産。日本にある4つの世界自然遺産エリアでは、その稀有で豊かな自然環境と共に、人々の暮らしも営まれてきました。
そんな日本の世界自然遺産を訪れてみると、かけがえのない自然の素晴らしさだけでなく、人々と自然が築いてきた特別なつながりを感じることができます。
スペシャルムービーに登場する、日本の世界自然遺産エリアと共生する人々のお話から、私たちが次世代に向けてどのようなかたちで自然とつながっていくことができるのか、そのヒントを探ってみましょう。

小笠原諸島

ダイビングショップ・オーナー

山田 捷夫 / SYOUBU YAMADA

プロフィール

自然環境保全活動 NPO法人小笠原海洋島研究会代表、小笠原のダイビングショップ「KAIZIN」オーナー。
小笠原の海・自然に惚れ込み移住して約40年、日本職業潜水教師協会インストラクター、東京都自然ガイド、一級小型船舶免許の資格を持つ。小笠原のほとんどの海を素潜りしながら、小笠原のダイビングスポットの多くを発見してきた、小笠原の自然、海を熟知したベテランガイド。

「自然が生きている」ことを感じながら、変わらないように守っていく

私はダイバーとして、いろんな海を潜ってきたのですが、小笠原の海のことが一番気に入って、40年前に移住してきました。

もう何十年も小笠原の海に潜っていますが、昔もいまも変わらず、常に新しい発見があります。それが小笠原の海のいちばんの魅力だと感じています。

また、小笠原諸島は南の島ではあるけど、季節によって見られる自然や生き物が変わるんです。そんな楽しさも小笠原の魅力です。

小笠原の豊かな自然のなかで日々生活をしていると、「自然が息をしている」ことを身近に感じられます。そうすると「自然が生きている」感覚をもっと感じたいと思うようになるんです。

この豊かな海を、変わらないように守っていくことができれば、孫たちもきっと海を好きになってくれると思います。

小笠原諸島への旅人
小笠原諸島への旅人
旅人 / ダイビング・インストラクター

アンドレア・ラモス / ANDREA RAMOS

プロフィール

沖縄でダイビングショップを経営するブラジル人ダイビングインストラクター。ブラジル、キュラソー、メキシコ、フィリピン、オーストラリア、タイといった、世界中でのダイビングを経験し、2018年には世界最大のダイビング教育機関PADIのインストラクターアワードを受賞。環境技術者としての一面も持ち、ダイビングを通して自然とあらゆる海洋生物に触れ、人々に喜びを与えることに情熱を注いでいる。

人々の自然への敬意と自由な生き物たちに、完全に心を奪われた

今回、はじめて小笠原諸島を訪れたのですが、本当に驚きました。雄大な自然がとてもいい状態で保存されていて、海のなかもとても健全。

小笠原のイルカは、海のなかで自由に暮らしていて、それは本当に特別なこと。毎日のようにイルカに出会えて、すぐ近くで一緒に泳げたこともはじめての経験でした。多くの人が夢見る光景だと思います。

小笠原では、ローカルの人々が島を大事にしていて、誰もが自然に対して敬意を払っていることがわかります。だからこそ、こんなにも多くの生き物を見ることができるのではないでしょうか。それは海だけではなく、陸でも同じこと。この島は、本当に想像以上に素晴らしかった。完全に心を奪われました。

知床

ネイチャー・フォトグラファー

八木 直哉 / NAOYA YAGI

プロフィール

知床ウトロ地域を拠点に、身近な自然と生物を撮影しながら、ネイチャーガイドも行う知床在住の自然写真家。北海道の本来の自然と人の関わりの痕跡を現在のテーマとして撮影を続けている。2016年、第三回住友不動産販売ステップフォトコンテストプロフェッショナル部門にて準グランプリ受賞。ほか、航空機内誌の特集やタウン誌、フィッシュマガジンなどでの連載に撮影作品を掲載。

まず動物たちや自然のことを考える。そうすると、おのずと人の行動が決まる

知床半島は細長い地形で、険しい山と海が近い位置にあるんです。だから動物たちの生活も空の変化もよく見える。たとえば、狭い半島を流れる急流では、カラフトマスやサクラマスが産卵のために川を上る様子を目前で見ることができます。

知床では自然と人間の距離が近くて、動物たちも人間臭く感じます。そんな知床での撮影で大切にしていることは、とにかく動物たちの生活を邪魔しないこと。人間ではなく動物たちのことをまず考える。そうすると自分の行動はおのずと決まってきます。いろんな偶然のうえに成り立った、人と自然との関係性が知床にはあると思います。

白神山地

マタギ

大谷 石捷 / ISHIKATSU OHTANI

プロフィール

白神山地でも有名なマタギ(熊など大型の獣を捕獲する技術と組織をもち、狩猟を生業としてきた人々)の里である「赤石またぎの里」 で、長年マタギとして生計を立ててきたマタギ頭領の次男として生まれ育つ。父親から伝授されてきたマタギの作法を現代に伝えている。

山の神への感謝とともに、自然の恵みをいただいて生きる

私の父親はマタギ一筋で生きてきたので、私も子どもの頃から父と一緒に山を歩き、自然の恵みをいただきながら暮らしてきました。

この広い山のなかを自分の足で、五感をフルに使って歩いて、山の神から自然の恵みをいただく。狩猟だけでなく、山菜や川魚、きのこなど、いろいろな自然の恵みを授かっています。山に入るときは、まず山の神に感謝の気持ちを伝えることも父から教わったね。ブナ林で湧く水はほとんど年中濁らないし、こんなに素晴らしいものはないと思う。素晴らしい木だね。

白神山地を守る会

永井 雄人 / KATSUTO NAGAI

プロフィール

NPO法人白神山地を守る会代表理事。ほか、NPO法人白神自然学校一ツ森校代表理事、鯵ヶ沢白神グリーンツーリズム推進協議会会長を兼任。 植生の調査研究やブナの森の再生活動といった自然保全を行うほか、2003年、鰺ヶ沢町の廃校を利用した「白神自然学校一ツ森校」(NPO法人)を開校し、環境教育にも取り組む。未来や若者・子どもたちに白神山地を残すために精力的な活動を行っている。

成長が見届けられなくても、次世代の環境に
思いを馳せながらブナを植える

白神山地で暮らしてきた人々は、ずっと自然とともに生きてきました。山菜を採るときも、根っこから抜くことはしない。小刀で根っこは残して上だけを採って、自然の営みを残していくんです。

ブナの木も同じです。ブナは3、4年おきにしか種をつけないのですが、その種を拾って里山で苗木に育て、それをまた山に戻す活動もしています。

ブナの木が花を咲かせるには約50年、実をつけるには約80年かかるといわれています。ブナを苗木から育てても、成長した姿を自分が生きている間に見ることはできない。大きな木に育つ姿に思いを馳せるしかないんです。だけど、間違いなく次の世代により良い自然環境を残していると実感しています。

屋久島

ネイチャーガイド

真津 昭夫 / AKIO MANATSU

プロフィール

「ネイチャーガイドオフィスまなつ」代表。東京でデザイン関係の仕事に従事した後、1978年に屋久島に移住、1997年同オフィス開設。「エコロジカル & スピリチュアル」をコンセプトとし、屋久島の自然を自然科学の目線から理解するエコツアーと、目に見えない世界を感じるスピリチュアルツアーをガイドしている。

人間は、ありのままの自然の脇で生きている

屋久島の近くには黒潮が流れており、暖かい海に囲まれています。そのため海から上がった水蒸気が上空で冷やされて雨となり、毎日のように島に降り注ぎます。それが屋久島の自然に与えている影響はかなり大きいと思います。

屋久島の原生林のような、ありのままの自然の姿にすごく惹かれます。目に見えない部分も含めて自然環境が成り立っていることを日々感じますし、そんな自然とぼくら人間はどのように付き合っていけばいいのかという、自らの立ち位置みたいなものも教えられているような気がします。

残念ながら人間は、原生林のなかで暮らしていくことはできません。ありのままの自然の脇で、それを利用しながら生きていくしかないんです。ただ、人だけが単独の力で生きているわけではない。それをしっかり理解して、自然と付き合っていかなければと感じています。

持続的な関係性は、
受け継いでいくことで完成する

自然からの大きな恩恵を受けながらも、その環境に影響を与えすぎないように自らの暮らし方を設計する。日本の世界自然遺産エリアで暮らしてきた人々に共通していたのは、自然への畏怖と感謝、そして持続性を意識した関係性の築き方でした。
そして、その共通点が何世代も前から受け継がれてきたからこそ、貴重な自然遺産がいまの私たちに残されることになったのです。
そんな世界自然遺産に旅する私たちにできること。それはありのままの自然を感じる喜びを素直に体感し、一人ひとりがそのバトンを受け取って、それぞれの次世代に伝えていくことかもしれません。かけがえのない、それぞれの「持続的なつながり」のあり方を探す旅に出てみませんか?

ショートバージョン

スペシャルコンテンツ

  • 小笠原諸島

    小笠原諸島の固有種が多く残る、母島・乳房山トレッキングツアー

  • 知床

    知床半島の動植物と触れ合いながら、羅臼湖の神秘的な景色を堪能

  • 白神山地

    白神山地の「美しい水」を体験する。沢歩きツアーの見どころ

  • 屋久島

    垂直の大岸壁・モッチョム岳に登り、屋久島の自然と大海原を見下ろす

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