約5,000万年前の北極周辺の植生に近いブナ原生林が見られ、日本初の世界自然遺産に登録された白神山地(1993年、屋久島も同時登録)。この地には、絶滅危惧種に指定されているイヌワシやクマゲラも生息しています。

白神山地の生態系は「人々の暮らし」との関係のなかでつくりあげられてきました。森はこの地で暮らす人々に薪や炭、工芸品の材料、山菜や獣を与え、木々や土が蓄えた水が川となって魚や農作物を育むなど、多くの恵みをもたらしました。

そんな原生林を訪れる際は、足元に注意。景観をつくり、生態系を担う動植物を踏んだり採取したりしないこと、そして、踏み跡を最低限に抑えるために遊歩道や登山道から外れないようにしましょう。

さらに、そんな白神山地の真髄を味わうなら、かつて伝統的な狩猟を生業とし、山と共生してきた「マタギ」の話を聞きながら山を歩くガイドツアーがオススメ。彼らの生き方には、人類全体が自然と共存するためのヒントが詰まっているはずです。