白神山地
豊かな森林生態系を有する
東アジア最大級の原生的なブナ林への旅
- World Natural Heritage in Japan -
豊かな森林生態系を有する
東アジア最大級の原生的なブナ林への旅
世界で最も低緯度の海氷が育む生態系と
多様な生物の宝庫への旅
約200万年前から独自の進化を遂げた固有種と希少生物が共生する島々への旅
日本の植生を凝縮した森に
巨大杉の景観美を湛える雨に包まれた島への旅
現在進行形で進化を遂げ独自の生態系を育む海洋島への旅
新型コロナウイルスの感染状況によっては、各自治体ごとに往来の自粛を要請している場合や、施設によって
は休業していることがあります。各自治体や各施設公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。
感染拡大防止や感染予防に配慮した行動をお願いします。
<新しい旅のエチケット>
想像を超える絶景、奇跡的なバランスが生んだ環境、そのなかでたくましく生きる動植物たち。「世界自然遺産」に登録されたエリアには、いずれも替えの効かない、その場所ならではの「自然」が育まれています。
世界には、イエローストーン国立公園やグレート・バリア・リーフなど、さまざまな世界自然遺産がありますが、海に囲まれた島国であり、国土の約70%を森林が占める日本にも、「知床」「白神山地」「小笠原諸島」「屋久島」「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(奄美・沖縄)」という5つの世界自然遺産があります。
これらの自然遺産は人類にとってかけがえのない財産であり、次世代に受け継ぐために守られるべきもの。そのためのルールやマナーも設定されています。しかしそれは自然遺産から人々を遠ざけるためにあるのではありません。かけがえのないものだからこそ、そこに人々が訪れ、触れ合い、感じ、次の世代へ伝えていくことが大切なのです。
日本の世界自然遺産への旅は、想像を超える体験となり、あなたの自然への意識や行動をアップデートするきっかけになるでしょう。それは、自然遺産への旅の選択が、その旅先や地球の未来を守ることにつながることを意味しています。いまこそ「世界自然遺産」への冒険の第一歩を踏み出してみませんか?
スペシャルムービーに登場する、日本の世界自然遺産エリアと共生する人々のお話から、私たちが次世代に向けてどのようなかたちで自然とつながっていくことができるのか、そのヒントを探ってみましょう。
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体験スポットの詳細がご覧いただけます。
知床ホエールウォッチング
ホエールウォッチング
知床半島の東側に広がる根室海峡。ここの海水は1月から3月にかけて流れてくる流氷の影響によってプランクトンの宝庫となっており、そのプランクトンを求めて集まる野生のクジラを船上から眺める「ホエールウオッチング」が楽しめます。7月下旬~10月には、体長約18mにもおよぶ巨大なマッコウクジラが現れることもあり、海面で回転したり潮を吹いたりする姿に度肝を抜かれます。そのほかにも1月~3月はオオワシやオジロワシ、4月下旬~6月にはオットセイ、5月~7月上旬にはシャチやイルカを見ることが可能。雄大な海で生き抜く哺乳類たちの躍動感、スケールに感動します。
知床流水ダイビング
流氷ダイビング
知床半島の沖合には、毎年1月から3月頃にかけてオホーツク海から流氷が漂着し、海一面を覆います。この流氷の影響によって生まれる大量のプランクトンが知床半島の生物の食物連鎖につながり、豊かな生態系をつくりだしているのです。そんな知床半島の生命の根源となるダイナミックな流氷下にダイビングできるのは毎年2月から3月頃。透明度の高い海のなかから海面を見上げると、雲のように浮かぶ流氷が太陽光によって青と緑のグラデーションに輝く異世界が広がります。「流氷の天使・クリオネ」など、神秘的な海中生物との対面も興奮ものです。
白神山地青池
青池
青池は、東アジア最大級のブナ原生林・白神山地の西部に位置する「十二湖」のひとつ。「十二湖」とは、ブナ原生林内に点在する大小33の湖沼の総称で、その散策コースの一番奥にコバルトブルーに輝く青池があります。青く輝きながらも透明度の高い湖面は独特のオーラを放っており、見る者の心を一瞬で奪います。太陽の光や見る角度で表情が変わり、特に6月〜8月の正午頃が最も綺麗といわれていますが、なぜ青く発色するのか、はっきりした原理は解明されていません。鮮やかに透きとおった湖面を覗き込むと、小魚が泳いでいる姿はもちろん、水深約9mの湖底までも見えそうなほどです。
白神山地白神岳
白神岳
白神岳は、標高1,232mの白神山地の主峰で、海岸の海抜0m地点からから登れる山として古くから親しまれています。一方、その地形のために激しい天候の変化に見舞われる山としても有名で、晴天に恵まれた白神岳の登山は幸運といわれています。山頂までの所要時間は約5時間、白神山地の象徴であるブナの原生林のなかを進みます。山頂にある避難小屋は宿泊も可能なので、日本海に沈む夕陽の絶景を見に行くこともおすすめです。
奄美・沖縄アマミハナサキガエル
アマミハナサキガエル
アマミハナサキガエルは、奄美大島と徳之島の山地森林にのみ見られる固有種です。その数は減少し、絶滅危惧II類に指定されています。見た目はスマートで脚が長く、1メートル以上もジャンプするといわれています。高く細い声でピッやキュッと鳴きますが、鳴のう(鳴くときに膨らませる部分)がないため声が小さく、滅多に聞くことのできない幻の鳴き声です。春から秋の林道で雨や雨上がりなど高湿度のタイミングがもっとも見つけやすいでしょう。森や渓流沿いに住み、土や岩、落ち葉など周囲の環境に順応するため、体の表面は緑か茶、あるいは茶色地に緑の覆色をしています。
奄美・沖縄犬の門蓋
犬の門蓋
徳之島の西海岸、東シナ海に面した天城町の海岸一帯は、「めがね岩」と呼ばれる奇岩を代表に鋭利な岩肌や断崖、洞窟などが点在します。これは隆起サンゴ礁が長年におよぶ海水や風雨で浸食されできたもので、自然の力強さを感じることができます。日の入りの時間帯は夕景の美しい光景も目の当たりにすることができ、変化に富んだ絶景が多く見られます。毎年12月~4月にかけてはザトウクジラが姿を現すこともあり、運が良ければ、めがね岩越しにザトウクジラを眺めることができます。
小笠原諸島展望台から眺めるボニンブルー
展望台から眺める
ボニンブルー
「ボニンブルー」(小笠原諸島の英名「The Bonin Islands」に由来)と呼ばれる紺碧の海に囲まれ、豊かに覆い茂る深緑に包まれた小笠原諸島は、まるで「太平洋に浮かぶ楽園」。父島、母島をはじめ約30の島が存在します。父島と母島には高台となる山と展望台があり、陽光に光り輝くボニンブルーを堪能することができます。また、そこから眺める夕暮れ時の空と海は、息をのむほどの紅に染まります。夜には、天の川に手が届きそうな星空が頭上に広がり、まるで宇宙空間に飛び込んだよう。波や風の音、鳥や動物の鳴き声が心地よく響く、ありのままの大自然を味わうことができます。
小笠原諸島ドルフィンスイム
ドルフィンスイム
亜熱帯に属し、海の透明度の高い小笠原諸島周辺には、サンゴ礁や熱帯魚のほか、野生のクジラやイルカが生息しています。イルカは一年中小笠原諸島周辺に滞留するため、野生のミナミハンドウイルカと一緒に泳げる「ドルフィンスイム」が一年を通して体験可能です。水着で泳ぎたい方は、なかでも6月下旬~11月中旬がベストシーズン。11月下旬以降もウエットスーツを着て泳ぐことが可能です。野生のイルカと目と目を合わせながら泳ぐ体験は、言葉にできない感動を呼び起こします。
屋久島ヤクシマミドリシジミ
ヤクシマミドリシジミ
オスがグリーンやブルーのメタリックカラーの輝きを放つ「ヤクシマミドリシジミ」は、キリシマミドリシジミの屋久島亜種で2cmくらいの小さな蝶。なかなかお目にかかることはできませんが、春から初夏にかけての早朝、屋久島の低地〜中腹でよく見られるそうです。日本列島の南に位置しているにもかかわらず、標高約2,000mに迫る山岳を有し、豊かな森林が広がる屋久島には、日本列島の自然がぎゅっと濃縮され、まるで生きた博物館や図鑑のよう。生物や植物の研究地としても重要な役割を果たしています。
※写真はメス
屋久島白谷雲水峡トレッキング
白谷雲水峡トレッキング
白谷雲水峡は屋久島の北東に位置する面積約424haの自然休養林。美しい渓流と何百種類もの苔に覆われた深い緑の森、重なり合った巨岩、推定樹齢が3,000年を超える「弥生杉」など、数千年の歳月をかけてつくられた峡谷の美を楽しむことができます。トレッキングコースは約6km。標高600〜1,000mのエリアにあり、散策に必要な時間は4〜6時間ほど。最後の難関、辻峠からひと汗かけば、太鼓岩からの大展望パノラマが待っています。
世界自然遺産のことを熟知したガイドや、伝統を受け継いできた地元の人々が見出してきた、自然とつながることの特別な喜び。その喜びの一端がこの動画で紹介されています。