日本列島の南部に連なる小さな島々は、およそ1,200万年前にはユーラシア大陸と地続きだったと考えられています。そのため、大陸に起源をもつ多種多様な生物が島々で固有の進化を遂げ、いまも生息しています。なかでも「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(奄美・沖縄)」には世界的に見ても希少な生物が多く存在することから、2021年に世界自然遺産に登録されました。

自然のなかにはハブなどの危険な生物もいるため、地域のマナーや自然をよく知るツアーガイドと一緒に回りましょう。自然のなかに入るときは長袖長ズボン、長靴や運動靴を着用しておくと安心です。また、植物をむやみに採らない、動物を捕まえないことはもちろん、植物の種子や動物など島の外から持ち込まないようにしてください。些細なきっかけでも自然の連鎖が崩れ、環境に大きな影響を及ぼす可能性があります。

多種多様な生物に出会うならトレッキングがおすすめです。奄美大島には金作原やマングローブ原生林、沖縄島北部にはやんばるの森が広がり、ダイナミックな自然が体感できます。また貴重な固有種のなかには夜行性の動物もいます。徳之島や西表島では満点の星空の下ナイトツアーも開催。昼はトレッキング、夜はナイトツアーに参加して、「奄美・沖縄」を味わいつくしてみてはいかがでしょうか。